45歳・岩田寛が今季2勝目!若手との優勝争いを制したベテランの現在地
情報確認日:2026年10月6日
通算9勝のうち、7勝は40代になってから。
45歳の岩田寛が、2026年の国内男子ゴルフで今季2勝目を挙げました。10月4日のドラッグストア・コスモスカップを通算13アンダーで制し、新設大会の初代王者に。45歳以上で年間複数回優勝を達成した、ツアー史上7人目の選手になりました。
ただし、5打差の首位で迎えた最終日は、楽な逃げ切りではありませんでした。最後まで追い上げたのは32歳の勝亦悠斗。13歳年下のライバルに迫られながら、岩田は最終ホールのバーディーで勝負を決めています。
年齢に目が向く勝利ですが、岩田の現在地を知るには、40代以降の勝利数と今季のランキングを見る必要があります。優勝争いの経過、2026年の2勝、キャリアの変化から、その意味を整理します。
出典:JGTOの大会報告、岩田寛の優勝履歴、勝亦悠斗のプロフィール
岩田寛がコスモスカップ優勝。今季2勝目、通算9勝目
ドラッグストア・コスモスカップは、10月1〜4日に静岡県のグランフィールズカントリークラブで開催されました。岩田の優勝賞金は3,000万円。大会は7,156ヤード、パー70で行われています。
| 項目 | 岩田寛の結果 |
|---|---|
| 最終順位 | 優勝 |
| 通算スコア | 13アンダー、267ストローク |
| 各日のスコア | 66・65・64・72 |
| 優勝賞金 | 3,000万円 |
| 2026年の優勝回数 | 2勝 |
| ツアー通算勝利数 | 9勝 |
前半3日間は、66、65、64とスコアを伸ばしました。一方、最終日は72。この数字だけでも、最終日の苦戦と、そこまでにつくったリードの大きさが分かります。
筆者が注目するのは、優勝を最終日のプレーだけで評価しないことです。4日間の合計で争う大会では、3日間の積み重ねも勝利の重要な部分。岩田は難しい最終日を迎えても、その貯金を最後まで守りました。
5打差から最後は1打差。32歳の勝亦悠斗との決着
最終日の岩田は、2位に5打差をつけてスタートしました。しかし強風に加え、難しいピン位置も選手を苦しめます。
岩田は後半15番でダブルボギーを喫し、追い上げる勝亦との争いは最後まで続きました。18番では勝亦が先にバーディーを奪取。岩田もバーディーを決め、通算13アンダーで、12アンダーの勝亦を1打差で振り切りました。
今回の相手は32歳で、岩田との年齢差は13歳です。若い世代の勢いとベテランの経験、という構図はありますが、勝亦も2016年にプロ転向した選手。年齢だけで一方を未熟と捉えるべき対決ではありません。
むしろ見どころは、追い上げる側と守る側が、最終ホールでともにバーディーを決めたこと。岩田の勝利は、相手のミスを待って得たものではありませんでした。
出典:JGTOの大会報告、JGTO配信「輝き続ける45歳。岩田寛が描く夢」
2026年の2勝はどの大会?優勝賞金は計6,000万円
岩田の今季1勝目は、6月のBMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップでした。
| 大会 | 開催日 | 優勝スコア | 優勝賞金 |
|---|---|---|---|
| BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ | 6月4〜7日 | 8アンダー、274 | 3,000万円 |
| ドラッグストア・コスモスカップ | 10月1〜4日 | 13アンダー、267 | 3,000万円 |
2大会の優勝賞金の合計は6,000万円。これはシーズン全体の獲得賞金とは別の数字です。
日本ゴルフツアー選手権は2024年にも制しており、2026年は同大会で2度目の優勝。国内メジャーと秋の新設大会で、それぞれタイトルを獲得しました。
45歳以上で年間複数回優勝。史上7人目の記録
今回の勝利により、岩田は45歳以上で年間複数回優勝を達成した選手の一人になりました。
JGTOが挙げる達成者は、杉原輝雄、青木功、尾崎将司、中嶋常幸、尾崎直道、藤田寛之、そして岩田寛の7人です。
ここでの記録は「45歳以上での優勝」ではなく、その年齢で年間2勝以上を挙げたこと。一度勝つだけでも難しいツアーで、同じ年に再び頂点へ立つことの希少さを示しています。
ただし、この記録だけでスイングや体力が若い頃より改善したとは言えません。確認できるのは、45歳のシーズンに複数のタイトルを獲得したという競技結果です。
通算9勝のうち7勝が40代。「ベテラン」の一言では収まらない
岩田の勝利数を年齢で区切ると、キャリアの特徴がよく見えます。
| 時期 | 国内ツアーの勝利 |
|---|---|
| 40歳になる前 | 2014年、2015年の計2勝 |
| 40歳以降 | 2021年、2022年、2023年に各1勝、2024年と2026年に各2勝。計7勝 |
| 合計 | 9勝 |
2021年の中日クラウンズで、6年ぶりの勝利を手にして以降、タイトルを積み重ねています。
この数字から筆者が考える岩田の現在地は、実績を語られるだけのベテランではなく、今も優勝争いの中心にいる選手です。年齢を重ねた後の勝利のほうが多いという事実は、今回の優勝を単発の驚きで終わらせない材料になります。
もちろん、誰もが同じ年齢で同じ成果を出せるわけではありません。それでも、「40代だから上達は難しい」と考えてしまうゴルファーにとって、岩田の歩みは競技を見る楽しみを増やしてくれます。
出典:JGTO・優勝履歴
岩田寛はどんな選手?初優勝までと海外での経験
岩田寛は東北福祉大学出身。2006年に初めてシードを獲得し、2014年のフジサンケイクラシックでツアー初優勝を挙げました。
翌2015年の全米プロゴルフ選手権では、2日目に当時のメジャー最少スコアタイとなる63を記録。2016年には米国ツアーへ参戦し、その後は日本を中心に戦っています。
海外での経験と国内での積み重ねを持ち、40代になってから再び勝利を増やした選手。今回の優勝は、そのキャリアの延長線上にあります。
現在のランキングは?今後は海外でのプレーにも注目
2026年10月6日に確認したJGTOのランキングでは、岩田はポイントランキング2位、賞金ランキング1位です。
| 指標 | 岩田寛の順位・数値 |
|---|---|
| ポイントランキング(海外メジャー含む) | 2位、1,429.724ポイント |
| 賞金ランキング(海外メジャー含む) | 1位、68,468,188円 |
ポイントランキング首位の細野勇策は1,744.849ポイント。岩田との差は約315.125ポイントです。順位は今後の大会で変動します。
ポイントと賞金は別の指標なので、「賞金ランキング1位」と「ポイントランキング2位」を混同しないことが大切です。
JGTOの優勝後の記事では、岩田が海外でのプレーにも意欲を持っていることを伝えています。日本開催のPGAツアー、ベイカレントクラシックへの出場も紹介されており、国内での2勝を経て世界の選手とどう戦うかが次の見どころです。
今回の優勝を受けて注目したいのは、年齢の数字だけではありません。国内のポイント争いでどこまで順位を上げるのか、海外でどんなプレーを見せるのか。45歳の現在地は、これからの試合でも更新されていきます。