【実験】クラブを短く持って打つと、飛ぶのか?飛ばなくなるのか?

皆様、クラブを短く持って打つことってありますよね。

 

プロゴルファーでは2年連続で賞金王に輝いた、今平 周吾プロは普段からかなり短くクラブを持って打つことで有名。

私の実際のラウンドでは、少し距離を落としたい中途半端な距離を打つ際に、クラブで短く持って打つという場面もあります。

 

巷の理論では短く持って打つと、距離が落ちるよ。とい言います。

それほんとかな?と今更ですが思ってしまいました・・・

 

今平プロって短く持っても飛ぶって言ってるんですよね。

本当はどうなの??ってことで検証してみました。

 

多分、アマチュアの皆様はやらないと思いますので、私が実際に打ってみました。

参考にしてみて下さい。

 

□この記事を書いたゴルフコーチ
 
ゴルフコーチの池野谷 光宏です。

幼少からプロゴルファーを目指し、2007年より本格的にレッスン活動を開始。
片山 晋呉プロを4度の賞金王へと導いたツアープロコーチ谷 将貴の主宰している
TANI MASAKI GOLF ACADEMY 21 の公認インストラクター
多くのアマチュアの方を上達やお悩みに応えています。

 
 

クラブを短く持って打つと飛ぶのか?飛ばないのか?

クラブを短く持って打つと飛ぶのか?飛ばないのか?

結果は、ほとんど変わらない。

えっ 

えっ

意外な結果ですよね。

短く持ったら、飛ばないというのが通説でした。

 

ちょっと、距離を飛ばしたくない時に短く持ったら5ヤード飛ばなくなる。

中途半端な距離を打つ際に、使う技みたいな感じでラウンドに使っていました。

 

でも、結果はほとんど変わらない。

では、どんな形で計測したのか?そして私なりの見解も載せましたので参考にしてみて下さい。

 

クラブを短く持ったら、飛ぶのか?飛ばないのか?計測してみました。

どんな形で計測したのかを紹介します。

ちなみに、クラブの通常持ちはこのくらいの長さで持ちます。
グリップを通常で持った場合

 

そして、短くクラブを持つ基準はグリップエンドから指2本分短く持った場合です。
指2本分短く持つ。

結構、短く持っていますよね。

 

計測の道具

計測器は、高性能弾道測定器のGC2センサー。
弾道測定器 GC2

クラブは、7番アイアン。
オノフ フォージドアイアン 黒

58度のウェッジ。
フォーティーン ウェッジ DJ4

計測の内容

ドライバーで計測すると、ミート率や球筋などで飛ぶ飛ばないの飛距離の差が大きいです。

実際に、飛んでいるか?飛んでいないのか?の判別が分かりづらいので、7番アイアンとウェッジで計測しました。

7番アイアンとウェッジなら距離の誤差が少ないからです。

 

クラブを通常持ちと短く持って打った際の実験結果です。

クラブを通常のグリップエンド一杯に持った場合、そして指2本分短く持った際の結果です。

7番アイアンで、通常持ちと短くクラブ持った場合。

58度のウェッジで、通常持ちと短く持った場合。

この2本のクラブで試しました。

 

7番アイアンで、通常の長さと短く持った場合に飛ぶのか?飛ばないのか?

まず、7番アイアンで計測。
オノフ フォージドアイアン 黒

まずは、通常のグリップエンド一杯までの長さで握って打った場合。
グリップを通常で持った場合

7番アイアンを通常の長さで持った場合の距離

3球打った際の平均データ。

ヘッドスピード 37.7
ボール初速   50.2
ミート率    1.33
打ち出し角度  19.2
スピン量    5358
キャリー    153.3ヤード
トータル距離  160.7ヤード

 

続いて短く握って打った際のデータ。
指2本分短く持つ。

7番アイアンを短く握って打った際のデータ

3球打って平均値。

ヘッドスピード 37.5
ボール初速   49.3
ミート率    1.31
打ち出し角度  18.2
スピン量    5067
キャリー    150.1ヤード
トータル距離  158.9ヤード

 

クラブを指2本分短く握って打った際の変化は、
ヘッドスピード 0.2落ちた。
ボール初速   0.9落ちた。
ミート率    0.2落ちた。
打ち出し角度  1度低くなった。
スピン量    291減った。
キャリー    2.2ヤード飛ばなかった。
トータル距離  1.8ヤード飛ばなかった。

と指2本分短くクラブを短く握ったほうが、ほんの少し飛ばなかったですがほとんど変わらなかったです。

 

58度のウェッジを通常の長さと短く持った場合に飛ぶのか?飛ばないのか?

次に、58度のウェッジで試しました。
フォーティーン ウェッジ DJ4

まずは、通常のグリップエンド一杯までの長さで握って打った場合。
グリップを通常で持った場合

58度のウェッジを通常の長さで打った場合。 

ヘッドスピード 32.5
ボール初速   35.2
ミート率    1.08
打ち出し角度  32.3
スピン量    9204
キャリー    84.9ヤード
トータル距離  88.1ヤード

 

続いて短く握って打った際のデータ。
指2本分短く持つ。

58度のウェッジを指2本分短く持って打った場合のデータ

ヘッドスピード 32.5
ボール初速   33.4
ミート率    1.03
打ち出し角度  31.2
スピン量    10025
キャリー    83.5ヤード
トータル距離  87.1ヤード

 

クラブを指2本分短く握って打った際の変化は、
ヘッドスピード 0.0 変わらなかった。
ボール初速   1.8落ちた。
ミート率    0.5落ちた。
打ち出し角度  1.1度低くなった。
スピン量    821増えた。
キャリー    1.4ヤード飛ばなかった。
トータル距離  1.0ヤード飛ばなかった。

と指2本分短くクラブを短く握ったほうが、ほんの少し飛ばなかったですがほぼ変わらなかったです。

 

クラブを短く持って打ってみて思ったこと

クラブを短く持って打つと通説では、

・少し距離が落ちる。
・ミート率が上がる。

と言われてます。

しかし、7番アイアンと58度のウェッジの2本で比べて打ってみると。

距離もほぼ変わらず、ミート率も上がる訳ではなかった。

 

まず、距離ですが指2本分短く持ったくらいでは距離もヘッドスピードも落ちない。

 

距離を少し落たい場合、番手間の中途半端な時に短くクラブを持って打つ場合がありますが、

これは意識の問題で飛ばしたくないからなんとなく調整しているのだと思います。

 

また、ドライバーくらいだと長いので短く持つとミート率が上がるのかもしれない。

でも、アイアンくらいなら短く持ってもミート率は上がらない。

 

まとめ

今回は、クラブを持って打つと距離が落ちるのか?またミート率が上がるのか?

実験をしてみました。

通説では、距離は落ちるし。ミート率は上がる。と言われています。

でも、実際のところ変わらなかった。

意外な事実でした。

なんとなく自分の意識の中で調整しているんだと私は思います。

ゴルフの常識をまた実験してみたいと思いますので、楽しみにしていてください!!