2021年にタイトリスト PRO V1が新しく発売されています。
タイトリスト PRO V1と言えば、プロゴルファーが一番使用していてボールのNo,1と言えます。
今回は、旧タイトリスト PRO V1と2021年に発売された新PRO V1の飛距離・スピン性能がどう変わったか?
実際に、打ってみて比較をしてみます。
昔から思っていたのが、毎年毎年のように道具が発売されていますよね。
そのたびに、
・飛距離性能がアップ。
・スピン性能がアップ。
20年以上も前からゴルフをやっていて、どのくらいアップしてんだ・・・という話。
そろそろ、グリーンに乗ってもスピンでグリーンこぼれるぞ(笑)
そろそろ、320ヤード到達するぞ(笑)
という不思議なメーカーの広告。
どこのメーカーさんとも契約はしていないので忖度なしで実際に試してみて比較実験です。
幼少からプロゴルファーを目指し、2007年より本格的にレッスン活動を開始。
片山 晋呉プロを4度の賞金王へと導いたツアープロコーチ谷 将貴の主宰している
TANI MASAKI GOLF ACADEMY 21 の公認インストラクター
多くのアマチュアの方を上達やお悩みに応えています。
【2021年】タイトリス PRO V1と旧タイトリスト PRO V1の飛距離・スピン性能をテスト比較
2021年に新しく発売されたタイトリスト PRO V1と2019年に発売されているタイトリスト PRO V1。
こちらが、2021年発売のV1。
こちらが、2019年発売の旧V1。
この2年でどう進化を遂げたのか?
まずは飛距離性能からチェックをしていきます。
メーカーさんのHPを見てみると、テクノロジーがこう変わったようです。
・よりソフトな新キャストウレタン・エラストマー・カバー
・進化した高速低スピンケース層
・新配合2.0ZGコア
・新388ディンプル
ちょっと、普通の人には良くわからない説明ですね(笑)
説明は割愛して実際試してみればわかることです。
テストには、世界一の弾道測定器のトラックマンを使います。
トラックマンなら数値は信用性が高いです。
そして、3本のクラブで飛距離比較します。
まずは、ドライバー。
テーラーメイドのSIM2 MAXです。
次に、7番アイアン。
テーラーメイドのTP790です。
最後に、58度のウェッジです。
フォーティーン DJ4です。
ドライバーでのタイトリスト PRO V1の飛距離・スピン性能のテスト結果
まずは、ドライバーでチェック。
旧タイトリストPRO V1で打ちます。
球筋は、軽いドローボールのまずまずな球筋です。
次に、2021年発売のNEWタイトリスト PRO V1を打ってみます。
球筋は、旧ボールと同じ軽いドローボールでほぼ同じ当たりです。
テスト結果です。
2019年 タイトリスト PRO V1 | 2021年 タイトリスト PRO V1 | |
ヘッドスピード | 44.1 m/s | 43.7 m/s |
ボール初速 | 65.2 m/s | 64.9 m/s |
ミート率 | 1.48 | 1.48 |
打ち出し角度 | 13.0 度 | 15.2 度 |
スピン量 | 1911 rpm | 2156 rpm |
キャリー | 233.5ヤード | 241.3ヤード |
TOTALの飛距離 | 270.3ヤード | 270.4ヤード |
結果はほぼ同じようなデータを取りましたが、
・飛距離は残念ながら変わりませんでした。
・スピン性能は、2021年の方が打ち出しが高いためスピン量が少し増えているのであまり変わりません。
7番アイアンでのタイトリスト PRO V1の飛距離・スピン性能のテスト結果
次に、7番アイアンで飛距離チェック。
旧タイトリストPRO V1で打ちます。
球筋は、ドローボールでややフックで捕まった球筋です。
次に、2021年発売のNEWタイトリスト PRO V1を打ってみます。
球筋は、ほぼストレートのドローボール。
テスト結果です。
2019年 タイトリスト PRO V1 | 2021年 タイトリスト PRO V1 | |
ヘッドスピード | 36.9 m/s | 37.1 m/s |
ボール初速 | 52.4 m/s | 50.9 m/s |
ミート率 | 1.42 | 1.37 |
打ち出し角度 | 22.8 度 | 25.1 度 |
スピン量 | 5278 rpm | 5948 rpm |
キャリー | 167.6 ヤード | 159.2 ヤード |
TOTALの飛距離 | 177.5 ヤード | 166.9 ヤード |
7番アイアンでの飛距離性能の比較データの結果です。
2019年の方が、球フックが強かったこともあり、ロフトが立ってスピン量が少ない数値が出ました。
結果のデータでは、2019年の方が飛距離が出ていますがもう少しストレート目なら変わらないでしょう。
また、スピン量もフックの分が2019年の方が少ないので、スピン量もほぼほぼ変わらないと思います。
58度のウェッジでのタイトリスト PRO V1の飛距離・スピン性能のテスト結果
最後に、58度のウェッジで飛距離チェック。
旧タイトリストPRO V1で打ちます。
球筋は、ほぼストレートの軽いドローボール球筋です。
次に、2021年発売のNEWタイトリスト PRO V1を打ってみます。
球筋は、旧ボールと同じほぼストレートの軽いドローボールです。
テスト結果です。
2019年 タイトリスト PRO V1 | 2021年 タイトリスト PRO V1 | |
ヘッドスピード | 33.2 m/s | 33.7 m/s |
ボール初速 | 32.7m/s | 33.9 m/s |
ミート率 | 0.98 | 1.00 |
打ち出し角度 | 42.2度 | 44.3度 |
スピン量 | 8937 rpm | 9087 rpm |
キャリー | 85.6 ヤード | 89.4 ヤード |
TOTALの飛距離 | 88.6 ヤード | 91.0 ヤード |
58度のウェッジで打ってみた結果です。
飛距離・スピン性能はほぼ変わりません。
まとめ
いかがでしたか?
2021年のタイトリスト PRO V1と2019年のタイトリストPROV1を実際に打って計測をしてみました。
ドライバー、7番アイアン、58度のウェッジで飛距離とスピン性能を比較しました。
結果、ほぼほぼ結果は変わらない。
私自身メーカーの契約もありませんし、まったくの忖度なしの結果がこれです。
やはり実際に、計測してみるものです。
メーカーの宣伝を鵜呑みにしないで、実際に自分で試してみることですね。
世界No、1のシェアを誇るタイトリスト PRO V1なので、非常に優れているボールなのには間違いありません。
ゴルフは色々な楽しみ方があります。
技術向上の楽しみ。
ギアの楽しみ。
ギアの楽しみ方は、期待値。
飛ぶんじゃないか?という期待値が面白味です。
ですが、弾道測定器の出現によって実際の数値が出てしまうので面白味が少し減ってしまったことが残念です。
気になるボールなどがありましたら、実際に計測してみると良いと思います。