自分の打ったボール。どのくらい転がるか?把握しておくべき。

自分の打ったボール。

どのくらい転がるか?把握できていますか?

7番アイアンはどのくらい飛びますか?と質問すると『150ヤードです。』と答えられる方はいらっしゃいます。

しかし、キャリーがどのくらい飛んでランがどのくらいですか?との問いには答えられない方がほとんどです。

 

今回の記事は、ある程度の上級者の方用の記事なのかもしれません。

でも、初級・中級者の方も必要なことなので覚えておいて下さい。

コースの攻め方に非常に大切となるキャリーとランの話です。

 

 

□この記事を書いたゴルフコーチ
ゴルフコーチの池野谷 光宏です。

幼少からプロゴルファーを目指し、2007年より本格的にレッスン活動を開始。
片山 晋呉プロを4度の賞金王へと導いたツアープロコーチ谷 将貴の主宰している
TANI MASAKI GOLF ACADEMY 21 の公認インストラクター
多くのアマチュアの方を上達やお悩みに応えています。

自分の打ったボールがどのくらい転がるか?把握しておくべきです。

この記事を見て頂いている皆様は、どのくらい自分の打ったボールが転がるか分かっていますか?

もちろん、その日のグリーンの状態によって変わるでしょう。

でも、自分のランに対するベースは持っておくべきです。

 

例えば、ある程度の固さのグリーン。

7番アイアンで打ったら、キャリー145ヤード。ランが5ヤードでトータル150ヤード。

9番アイアンで打ったら、キャリー127ヤード。ランが3ヤードでトータル130ヤード。

といった感じです。

 

ゴルフをある程度やっている方でしたら、自分の基準のグリーンの固さというものをなんとなくでも良いので持っておくべきでしょう。

 

ゴルフ場によっては、コンパクションと言ってグリーンの固さの数値が出ているコースもあります。

ゴルフ場に行った際に、打ったショットがグリーン上に落ちボールマークが出来たらそこからどのくらい転がっているのかチェックしておきましょう。
グリーン上 ボールマークを直していない場合

 

どのくらいボールが転がっているかがコースの攻め方に繋がる。

例えば、

7番アイアンのキャリーが145ヤード。

そこからの転がりが5ヤード。

トータル150ヤードが自分の基準としましょう。

 

今日のグリーンは、昨日雨が降ったから柔らかいな。

じゃあ、7番アイアンのキャリーは145ヤード。

そこからのランは1ヤードになるだろうな。

だったら、ピンデットの攻め方になる。

などとプラスとマイナスでラン部分を考えていくと攻め方や考え方が変わります。

 

転がりが増えるプラス部分。

自分のベースの転がりから更にボールが転がるパターンです。

・グリーンが硬くなっている。

・風がフォロー。

・左足下がりで低いボールになる。

・ラフでスピンがかからなくなる。

などを普段の転がりから足し算で足していきます。

【例①】

7番アイアンで通常のグリーンなら5ヤード転がる。

しかし、更に風がフォローだからこの風なら更に10ヤード転がるだろう。

だったら、キャリーが15ヤードは手前に落ちないとダメだな。

などと考えると良いと思います。

 

【例②】

グリーンの縦幅が18ヤードの小さいグリーンを7番アイアンで狙います。

風がフォローでボールのある位置がラフの状況。

この場合、

風がフォローでいつもより10ヤードはランが出るな。

ここで通常の5ヤードランに風の10ヤードを足して15ヤード転がってしまいます。。

そこに、ボールがある位置がラフ。

ラフで転がりが5ヤードは増える。

先ほどの15ヤードに5ヤードを足すといつもより20ヤードはランが出てしまう計算になります。

どうやったって、20ヤード転がってしまうのグリーンに乗せるは厳しい状況。

こんな場合は、乗せようという考えを捨てどこからのアプローチが一番優しいかなと切り替えることです。

 

転がりが減るマイナス部分

逆に、自分のベースの転がりが減るマイナスパターンです。

・グリーンが柔らかい。

・風がアゲインスト

・左足上がりのライからのショットで球が高くなる。

などが、普段の通常の転がりから逆にランが減ってしまうパターンです。

 

7番アイアンでランが通常時なら5ヤード転がる。

左足上がりのライで転がりがまったく出なくなる。

ピンが一番奥でピンデットに狙うのは怖いな。

そんな時は、1番手大きいクラブにして軽く打ち手前から転がしてピンに寄せていく。

こんな発想もありです。

 

ゴルフは飛ばすゲームだと勘違いしない。

アマチュアの方は、飛ばしたい願望の方が非常に多いと思います。

7番で170ヤード飛んだとか。

9番で150ヤードとか。

ゴルフって飛ばすゲームではありません。

アイアンで飛ばすなら、ロフトが立ったストロングロフトでカーボンシャフトを使えば簡単に2番手くらいは飛びます。

 

でも、プロゴルファーがそんな飛ぶアイアンを使わないのか?

アイアンはグリーン上でボールを思ったように止めるゲームだと思っているから。

 

飛ばすことだけ考えているのが、100切りの方の考え方。

ちゃんとボールを思ったところに止めるというのが上級者の方の考え方。

 

ドライバーにしても、アイアンにしても上級者の方は違います。

 

まとめ

いかがでしたか?

アマチュアの方は、番手の距離を聞くとなんとなく答える方が非常に多いです。

そして、キャリーとランの比率を聞くと尚更答えられなくなります。

しかし、覚えておくことはキャリーの距離をしっかり知っておくことです。

キャリーを知ってそこから、足し算引き算でトータルの距離を出してピンなどを狙っていく考え方が重要です。

もちろん、足し算でランが多くなりピンを狙えないという場合も出てきます。

上級者になったらピン位置からコースの攻め方を考えることをオススメします。