今では、少なくなってきた高麗グリーン。
ほとんどがベントグリーンになってきたので、やる機会が減ってきていると思います。
ですが、今でも高麗グリーンのゴルフ場もあります。
世界のゴルフ場ランキングで今でも日本から選出されている、川奈ホテルゴルフコース 富士コースもその一つです。
高麗グリーンはプレーしたことがある方は分かると思いますが、かなり難しいです。
なにが、難しいかというとグリーンの読み方が難しいです。
今回は、高麗グリーンの読み方をご紹介していきたいと思います。
幼少からプロゴルファーを目指し、2007年より本格的にレッスン活動を開始。
片山 晋呉プロを4度の賞金王へと導いたツアープロコーチ谷 将貴の主宰している
TANI MASAKI GOLF ACADEMY 21 の公認インストラクター
多くのアマチュアの方を上達やお悩みに応えています。
高麗グリーンってベントグリーンと何が違うのか?
高麗グリーンとベントグリーン。
グリーンと一括りに言っても、違いがあります。
それは、芝の種類。
簡単に言うと、
ベントグリーンは、芝の葉っぱが細い。その為、グリーンのスピードが早く出来る。
高麗グリーンは、芝の葉っぱが太く強い。その為、グリーンのスピードが遅いところが大半。芝の葉っぱの向きなどが影響が出てくる。
高麗グリーンは、フェアウェイの芝がグリーンになったというイメージを持って頂けると分かりやすいかもしれません。
高麗グリーンの読み方は大きく2つの点を抑える。
高麗グリーンとベントグリーンの大きな違いは芝の違い。
その為、高麗グリーンの読み方は大きく2つの点に注意しましょう。
注意点① グリーンの傾斜
注意点② 芝目
それぞれを詳しく解説していきます。
注意点① 高麗グリーンの傾斜の読み方
注意点の①はグリーンの傾斜です。
グリーンの傾斜は、ベントグリーンも高麗グリーンも読み方は一緒です。
傾斜は、3つのポイントを気にしてみて下さい。
① ゴルフ場付近の地域の傾斜。
平に見えても、富士山などの高い山はなだらかな傾斜が既についているので平ではない可能性があります。
②グリーン全体の傾斜
グリーン全体の傾斜を見る。
③グリーンの中のマウンドを見つける。
グリーンの中には、マウンド(山)がありますのでマウンドを見つけましょう。
その3つを考慮して、斜度の高い低いの比較をしてみて下さい。
注意点② 高麗グリーンの芝目の読み方
注意点の②は芝目です。
芝目というのは、芝の葉っぱの向いている方向です。
太陽や水の流れ、風の吹く方向などで、芝の向く方向にクセがついていきます。
ベント芝は芝が細いので、大半のゴルフ場では芝目は気にせず傾斜だけ気にすることが大半です。
ですが、高麗グリーンは芝の太さや強さがあるので芝目がついてきます。
高麗グリーンの最大の難しさは、芝目を読むこと。
高麗グリーンの芝目の読み方のポイント。
それは、グリーン面の色です。
同じ、黄緑色で見えても実は微妙に違うんです。
同じ黄緑色でも、
色が薄い黄緑。 = 順目。 進行方向に芝が向いているのでスピードが早い。
色が濃い緑。 = 逆目。 芝がカップ方向から自分の方に逆に向いているのでグリーンスピードが遅い。
わかりやすく言うと、フェアウェイ。
ゼブラカットといって、色が帯状になているシーンってみたことありませんか?
薄いグリーンが、ティーイングエリアからグリーン方向に向かって機械が刈っていった部分です。
この、薄い部分はグリーン面から見てみると反対に濃いグリーンになっています。
これが、簡単言うと芝目です。
このフェアウェイに出会ったら、試しに足などでがりがりと撫でてみて下さい。
芝が引っかかる部分とスッと滑る芝が分かると思います。
この細い整備されたものが高麗グリーンと思っていただければ高麗グリーンの芝目の読み方に繋がります。
下記の写真で、Aの部分からカップ方向を見たら色が濃い。
Bの方向からカップを見てみるとAから見た芝の色より薄い。
この場合は、逆目ということになります。
高麗グリーンは、傾斜と芝目の合算で考える。
高麗グリーンの読み方は、
①傾斜
②芝目
この2つが大きなポイントです。
この2つを合算して考えてみると良いです。
何点か例を挙げていきます。
【傾斜が下りで芝目で逆目】
傾斜が下りだと早いハズですが、逆目なのでそこまで早くない。
【傾斜が登りで更に芝目が逆目】
傾斜が登りだと遅い、しかも逆目なのでかなりグリーンスピードが遅い。
足し算と引き算の考え方で高麗グリーンは読まないといけない。
これが、高麗グリーンの読み方のコツです。
まとめ
いかがでしたか?
高麗グリーンは今となっては少なくなってきましたが、まだあるゴルフ場はあります。
高麗グリーンの読み方は、2つのポイントを見ます。
・傾斜
・芝目
この2つです。
ご紹介した、芝目の読み方と傾斜の読み方を合算して考えてみて頂ければと思います。
数少なってきた高麗グリーンを楽しんでみて下さい。