今、流行りのシャロースイングのデメリット。流行りに流されるな。

今、ゴルフの雑誌やYOUTUBEを見ていると、

シャロースイング。

シャローイング。

なんていうワードを良く聞くと思います。

良いことばかり書いてあるので、なにも知らずに取り入れる方は非常に多いと思います。

でも、実際どうなの?ということです。

私は、今までシャロースイングではないと思います。

当然、レッスンを本業としているプロなので、どんな打ち方でも打つことは出来ます。

私が、シャロースイングをした際のデメリットをご紹介します。

もちろん、シャロースイングの良さもありますがデメリットも知った上でトライしてみて下さい。

 

□この記事を書いたゴルフコーチ
 
ゴルフコーチの池野谷 光宏です。

幼少からプロゴルファーを目指し、2007年より本格的にレッスン活動を開始。
片山 晋呉プロを4度の賞金王へと導いたツアープロコーチ谷 将貴の主宰している
TANI MASAKI GOLF ACADEMY 21 の公認インストラクター
多くのアマチュアの方を上達やお悩みに応えています。

 

私が試したシャロースイングのデメリット

私が、わざとシャロースイングを行って思ったデメリットを上げていきます。

・クラブの動きを暴れさせるのと一緒なので、クラブフェースの開閉が増える。

・シャロースイングは横から当てるスイングなので、スピン量が減りボールが上がらない。

・横から当てるということは、ライが悪いところはミスヒットが増える。

・ラフは、芝に接触する部分が多いので対応しづらい。

・外人と違って日本人は背丈がないので、そもそもシャロースイングじゃないかな。

ということが、打っていてデメリットではないかなと思います。

 

全部を鵜呑みにしてしまうと、失敗すると思います。

 

シャロースイングのデメリットをそれぞれ詳しく解説していきます。

 

シャロースイングとは、簡単に言うと。

シャロースイングとは、簡単に言うとボールに対して横から当てていくスイング。

スイングプレーンよりクラブの角度が上に傾いているがアップライトなスイング。
トゥダウンでインパクト

クラブの当て方が低いところから当たっていくのがシャロースイングです。
ドローボールのダウンスイング

 

次に、分かりやすく傾斜で表現していきます。

アップライトなスイングがつま先下がりからの打ち方と同じ感じ。
つま先下がり アドレス

 

シャロースイングは、つま先上がりの傾斜から打っているのと同じ感じ。
つま先上がりの傾斜

 

こう考えると、ボールの当たり方の角度のイメージがついてきますよね。

 

傾斜から考えたら、ボールの当て方などのイメージもついてきて良い点と悪い点も見えてくるはずです。

続いて、私が思ったデメリットを説明していきます。

 

シャロースイングはクラブが暴れるのでフェース面がブレる。

シャロースイングは、ダウンスイング時にクラブを寝かせる動きがあります。

寝かせるということは、フェースが開きます。
ダウンスイング フェースが開いている。

寝かせるということは、閉じる動きをしないと右へのスライスが出てしまいます。

その為、フェースをローリングしてフェースをスクエアにしないといけません。

当然ながら安定感はしません。

 

対策としては、シャットフェース(フェースを被せる)にしましょうとなる訳です。
ダウンスイング フェースの向きが正しい。

シャロースイングって、横から当てていくスイングですよね。

そこに、シャットフェースにしたらボールが上に上がる動きがなくなりボールが上がらなくなります。

シャロースイングのデメリットのその①は、クラブが暴れるので安定性がない。

 

クラブを暴れさせるので、もちろんメリットは少し飛ぶことでしょう。

アマチュアの方は、正確に真っすぐにミート率よく当てる方が優先じゃないでしょうか?

 

シャロースイングはスピン量が減るのでボールが上がらない。

次の、シャロースイングのデメリットはボールが上がるの??ってことです。

先ほどのつま先上がりの傾斜でシャローの当て方を例えます。
つま先上がりの傾斜のバックスイング

つま先上がりの傾斜は、横から振って当てています。

ボールに対して、横から当てているのは一緒。

この際、普通に打ったボールより全然低くなってしまいます。

当然ながら、縦の動きが減るからスピン量が減るからです。
バックスピン 縦回転

バックスピン

 

私が、シャロースイングでショットを打つと

打ち出し角も上がらない。

スピン量も減ってしまう。

横からヘッドを当てて、ハンドファーストでロフトを立てたらスピンは少なくなります。

 

ましてや、スイングスピードのない人は力もないので更にスピンがかからなくなります。

 

ボールのスピン量が多くて吹き上がってしまうという方にはシャロースイングは有効です。

そうではない方は、ボールが上がらないというデメリットが出てしまいます。

 

シャロースイングでは悪いライは対応しづらい。

シャロースイングはボールに対して横から当てているスイングでしたよね。

ボールが沈んでいる。 

大げさに言ったら、ディボットから打つショット。

ディボット跡にボールが入っている

この際、横から当てていきます?

上から打ち込んでいった方がボールへの当たり方の確率は上がります。
ディボット跡 鋭角に打つ

横ぶりでスイングしたら、良いライは打てると思いますが悪いライは打てません。

 

190センチくらいある背の高い外人が打っているシャロースイングと、170センチの日本人体形の人のシャローの設定は違います。

どこでもシャロースイングをするわけではないということです。

横から当てていくということは、悪いライへの対応がしづらくなる。

 

シャロースイングのデメリットはラフからも打ちづらくなる。

日本人が海外などでも通用しづらくなってしまう点の一つにラフへの対応があります。

それは、身長です。

身長が低ければ、そもそも横振りなのでクラブを振った際にラフに当たっている接触部分が多くなってしまうから。

当然ラフが深ければ、

・パワーがないとラフに当たり負けして出ない。

・フライヤーなどの現象が起きやすくなる。

外人より低身長の日本人プレーヤーはラフへの対応が難しくなります。

 

シャロースイングは横から当てていくスイングのハズです。
ドローボールのダウンスイング

と言うことは、ラフへの接触部分が多くなるハズです。

シャロースイングでは、ラフへの対応が難しくなってしまうのがデメリットです。

シャロースイングを目指している方は、ラフになったらスイングの仕方を少し変えたほうが良いと思います。

 

そもそも、低身長の日本人にシャローは合っているの?

ゴルフって、飛ばすゲームじゃないです。

ボールを止めるスポーツです。

そこを勘違いしている人が多いです。

・フェアウェイにボールを止める。

・グリーン上でボールを止める。

狙ったところにボールを止めるスポーツがゴルフです。

 

どこでも飛ばそうは、ドラコンです。

ボールが上がらない。ボールが止まらないのは良いことではありません。

 

世界ランキングの上位の外人選手が取り入れているからと言ってマネするのは何とも言えません。

良い部分は取り入れるべきです。

元々、低身長の日本人がシャローになんてボールを当てていったらボールが上がらなくなるハズです。

クラブの使い方は、暴れるので飛ぶとは思います。

 

190センチの人が行うシャロースイング。

170センチの人が行うシャロースイング。

 

振る力がある人のシャロースイング。

振る力のない人のシャロースイング。

 

ボールの高さが出なくなってしまう。

そして、コースはすべて平ではありません。

ボールは低いところに流れていきますからライへの対応が難しくなる。

シャロースイングがすべて良いとは思わないことです。

 

シャロースイングを目指して合う人

クラブがアウトサイドから降りてしまう。
アウトサイドからクラブが降りる

スイングがアップライトになってしまう。
アーリーリリース

アマチュアの皆様は、こういった悪いスイングをしている方は多いです。

こういったスイングをしている方たちがシャロースイングを取り入れると丁度よくなるよ。

そういう解釈で良いと思います。

 

まとめ

いかがでしたか?

雑誌やYOUTUBEなどでは、シャロースイングが世界基準。

このようなフレーズが多くみられます。

実際に、私がシャロースイングを行ってみるとデメリットも出てきてしまいます。

アウトサイドからクラブが降りてきてしまう。

クラブの入射角がきつい。

アーリーリリースのスイングをしてしまっている。

などのスイングをしている方がアマチュアの方は多いです。

その為、シャロースイングをすると丁度良くなるよ。という感じだと思います。

ゴール地点をシャロースイングにしてしまうと、低身長の日本人には合うのかな?

171センチの日本人体形の私が打ってみた感想です。