シャンクの6つ原因と治し方【徹底解説】練習方法も詳しく教えます。

 
イケノヤ コーチ
ペチっと怖いシャンク。
怖くて次第に打てなくなってきますよね。
今回は、シャンクの原因と治し方を一から解説します。
ドライバーがせっかくフェアウェイに行ったのに、打ったセカンドがシャンク。
次からアイアンを持つのが怖くてショットがガタガタになっていく。
楽しみに行っていたゴルフが逆にストレスに・・・
 
でも、大丈夫です。 
この記事を読んでいただき改善方法が分かれば気持ちよくアイアンを打つことができます。
 
 
□この記事の内容
★シャンクとは?
★ゴルフクラブはシャンクが出やすいもの
★シャンクの原因。6つのパターンがある。
★自分がどの原因か?を知る方法。
★シャンクの治し方【症状別】と練習方法
★コースでシャンクが出てしまった際の応急処置
★シャンクが一発で直る練習器具
 
□この記事の信頼性
この記事を書いた人 : 池野谷 光宏
幼少からプロゴルファーを目指し、2007年より本格的にレッスン活動を開始。
片山 晋呉プロを4度の賞金王へと導いたツアープロコーチ谷 将貴の主宰している
TANI MASAKI GOLF ACADEMY 21 の公認ゴルフインストラクター
多くのアマチュアの方を上達やお悩みに応えています。
 

シャンクとは?

アイアンのフェースのネック部分に当たるミスショットです。
シャンクの当たり場所

フェースの平な部分ではなく、ネックの丸みの部分に当たります。
シャンク ホーゼルに当たる

基本的にシャンクは右斜め45°に飛んでいきます。

ダフリやトップと違って横に飛ぶショットなので大たたきに繋がるミスです。

 

ゴルフクラブはシャンクがでやすいもの

テニスや卓球などは、持ち手の延長が芯です。
テニスの芯

しかし、ゴルフの持ち手からの延長はクラブフェースのネックなんです。
いわゆるシャンクが出る部分です。
ゴルフクラブの重心

ゴルフの場合は、フェースの芯の位置の重心がズレている訳です。

初心者の方がゴルフを始めて芯の位置が掴めないとシャンクになりやすいです。

 

シャンクの原因は6つあることを知る。

 
イケノヤ コーチ
シャンクの原因は6つあります。
ただし、単純に考えましょう。
フェースの芯の位置に構えてネックに当たっている訳です。
通常の構え
↓    ↓    ↓    ↓
シャンクの当たり場所
単純に考えて、
アドレスの位置よりボールに近づいて、前に出て打っている。
 
 
イケノヤ コーチ
前に出ている原因が、5つあります。
自分がどういう原因か?知る為に重要です。
しっかり見ておきましょう。

キーワードは『前に出ている』です。

 

シャンクの原因① アドレス時にボールと体との距離が近いのでシャンクする。

通常のアドレスが下記の状態です。
通常時のアドレス

しかし、シャンクが出やすい方のアドレスは、前に出ている。
アドレスが近い

ボールと体の距離が近すぎてます。

近いづいていることで、フトコロがないのでちょっとでも前に出るとシャンクしやすくなります。

アドレスをチェックする必要があります。

 

シャンクの原因② そもそも、ネックで構えていてシャンクする。

真上からボールを見ていれば、ボールの置き場所はなかなかズレません

ですが、ゴルフのアドレスは体とボールに距離がある為、斜めにボールを見ています。
斜めに見ている。

そうすると、ボールの置き場所がズレている場合があります。

自分ではフェースの芯にボールを置いているつもり。
芯で構えている

でも、ネックよりに構ている場合があります。
ネックよりに構えている。

知らず知らずのうちに、体が前に出てネックに構えている。

当然、ネックに構ている訳ですからシャンクしやすくなります。

ボールの位置をチェックする必要があります。

 

シャンクの原因③ ダウンスイング時に体がボールに近づいてシャンクする。

まずは、アドレスです。
アドレス

インパクトの際は、アドレスの前傾が変わらないようにすることが理想。
お尻のラインがアドレス時と変わりません。
理想のインパクトの前傾

ですが、重心がつま先重心になり過ぎとなりアドレス時より体が前に出ている。
体が前に出てシャンク

当然、アドレス時より体がボールに近づいている為、シャンクしやすいです。

下半身の使い方を修正する必要があります。

 

シャンクの原因④ アウトサイドからクラブが降りてきてシャンクする。

ひっかけのミスの症状も出るような方に多いシャンクのパターンです。

理想のスイングはトップオブスイングから
トップオブスイング

スイングプレーンにクラブが降りてきます。
そして、グリップの手元もプレーン上の近くに降ります。
良いダウンスイング

インパクトでは、手元とヘッドがスイングプレーンに近い位置でインパクトします。
当然ながら、元に近い状態で当たるので芯でヒットできます。
理想のインパクトの前傾

しかし、シャンクをする方は、
切り返しから右サイドが突っ込んでダウンスイングをしてしまいます。
右サイドが突っ込んでダウンスイング
右サイドが突っ込む

手元、クラブがスイングプレーンより前に出てインパクトを迎えます。

アウトサイドから突っ込んでネックに当たってシャンクがしやすくなります。

切り返しを修正していく必要があります。

 

シャンクの原因⑤ 左ワキが体から離れてシャンクする。

インサイドアウト軌道で、ドローボールを打つ方に多いシャンクのパターンです。

ダウンスイングで左ワキが空いてヒールから当たっていきます。

通常のインパクトでは、左ワキが締まった状態でインパクトを迎えます。
左ワキが締まってインパクト
芯でインパクト

しかし、インサイドアウトを意識している方は左ワキが空いて手元が前に出ます。
左ワキが空いてダウンスイング

左ワキが空いてくるとフェースが開いて降りてきます。

そうなると、ネック部分が前に出てボールに当たります。
フェースが開いてネックから当たる。

インサイドアウトで左ワキが空いたままの状態でダウンスイングを行うと、
手元が前にでて、ネック部分から当たっていきシャンクになります。

左ワキを締めながらダウンスイングをすることを修正していきます。

 

シャンクの原因⑥ 手打ちすぎてシャンクする。

初心者の方に多いシャンクのパターンです。

ボールに手で当てに行く。

そうすると、体と手元が離れてボールより先にヘッドが前に出てしまいます。
手打ちでシャンクするパターン

手打ちでボールよりクラブが前にでてシャンクになります。

手打ちをなくして修正をしていきます。

 

 
イケノヤ コーチ
では、シャンクが出る原因をまとめます。
シャンクが出る6つの原因
①アドレスがボールに近い。
②ボールの置き場所が芯からネックよりにズレている。
③ダウンスイングで体がボールに近づいている。
④ダウンスイングで右サイドが突っ込んでヒールから当たっている。
⑤ダウンスイングで左ワキが空いて手元が浮いてフェースが開いてネックから当たっている。
⑥手打ちすぎる。体と手元が離れてボールよりヘッドが前に出てシャンクが出る。

 

 
イケノヤ コーチ
シャンクでも色々な原因があるのが分かっていただけましたか?

次は、自分がどの症状か?セルフチェックしましょう。

 
 

自分がどの原因か?を知る方法

まずは、自分がどの原因か?を知る方法です。

自分でわかるようにするには、自分のスイングを録画しましょう。

第三者目線で見れることが良いです。
携帯電話

ゴルフスイングを撮るアプリなどを取得して録画してみましょう。
ゴルフスイング アプリ

判別の物差しができるようガイドラインを引きましょう。
ゴルフスイング アプリを練習で使う

このように、ガイドラインを引いてみてシャンクの5つの原因と照らし合わせる。

あとは、シャンク以外の出ているミスの傾向と合わせて症状を分析します。

 

 
イケノヤ コーチ
自分がなぜ?シャンクが出るのか? 分析できましたか?

次は、そのシャンクの原因に見合った治し方、練習方法をしましょう。

 

シャンクの治し方【症状別】と練習方法

 
イケノヤ コーチ
それでは、6つの原因に合わせた処方箋。
治し方をご紹介していきます。

① 構えが近くてシャンクが出やすい方の治し方

アドレスが近い

構えが近い方は、正直自分ではわかりづらいものです。

・携帯で録画してチェックをする。

・鏡やガラスなどを使ってチェックする。

通常時のアドレス

7番アイアンであれば、体とグリップのお尻の空間がこぶし2個。

空間があるかチェックしてみましょう。

 

② ボールの置き場所が悪くてシャンクが出る方の治し方

ネックよりに構えている。

ボールの置き場所もなかなか自分でわかりづらいものです。

この、ボールの位置は携帯などではフェースに隠れて見えません。

・できればコーチ・友人・知人などに『ボールが芯にセットできてる?』と聞いてみてください。

 

③ 体がボールに近づいてシャンクしている方の治し方

携帯などで録画した際に、上記のように体が前に出ていることが確認された。

体が前に出てシャンク

このような方は、ダウンスイングで下半身を前に蹴りすぎています。

全体的につま先に重心がかかり、シャンクが出てしまいます。

 

このような方は、ボールを使った練習方法で治していきましょう。

目的は

ボールを使うことで、下半身の重心配分を変えます。

① ボールを1個用意します。
シャンクを治す練習方法

② 右足でボールを踏みます。(つま先側)
シャンクの練習方法

③ 右足のつま先でボールを踏んだままバックスイング
テークバック時の重心バランスは、
・左足 つま先重心
・右足 かかと重心
ボールを踏むことで、右足のかかとに重心が乗ります。
ボールを踏んだままバックスイング

④ ボールを踏んだまま打ちに行く。
ボールを右足でボールを踏んでいることでつま先側に蹴る動作が減ります。
右足は、均等(くるぶし)に重心がかかっています。
ダウンスイング

⑤ インパクト
インパクトでも右足は前に蹴りません。
右足はボールを踏んでることで、くるぶしに重心があります。
くるぶしを地面につける意識で横に動くだけです。

左足は左ひざを後ろに伸ばしてかかと重心です。
インパクト

⑥フォロースルー
右足は前に蹴る動作は厳禁です。
左足は完全にかかと重心です。
フォロースルー

シャンクが出る方は、つま先重心すぎるので、今までよりかかと側に重心が乗るくらいでちょうど良いです。

アドレス時のお尻のラインを目安に、あまり前に出ないように治していきましょう。

 

④ アウトサイドからクラブが降りてきてシャンクしている方の治し方

携帯などで録画をしてみて、アウトサイドからクラブが降りてきてシャンクしている。

このような方は、シャンクしなくてもひっかりなどの症状も出ます。

右サイドが突っ込む

原因としては、体の右サイドが突っ込み過ぎていることです。

このような方は、右手の片手打ちドリルを行って治していきましょう。

 

①左手で右肩を抑えてトップまで上げていきます。
右手片手打ち

② 右肩・右腰・右ひざをそのままにしてクラブを振り下ろしていく。
右片手打ち ダウンスイング
右片手打ち ダウンスイング②
右片手打ち インパクト

③ インパクト以降は右サイドは動かさない意識でクラブヘッドだけ通過していきます。
右片手打ち フォロースルー

ドローボールが出てくると良いです。

右サイドを突っ込まないようにして治していきましょう。

 

決して、右サイドで打ちに行くことは注意してください。
【ダメなパターン】
右片手打ち ダメなパターン

 

⑤、⑥ 体と手元が離れてシャンクが出る方の治し方

携帯などで録画をしてみて手元がスイングプレーンより離れすぎている。

2パターンあります。

① インサイドアウトで左ワキが空いて手元が体から離れてシャンクする。
左ワキが空いてダウンスイング

② 手打ちで打ちにいってクラブヘッドがボールより先にでてシャンクする。
手打ちでシャンクするパターン

 

このような方は、タオルを使った練習方法を行って治していきましょう。

効果としては、2つあります。
1、ワキが空くことがなくなり締まってくる。
2、タオルを挟むことによって、腕が使えなくなります。その分、体で打つしかありません。
 手打ちをなくす効果があります。

手順を説明していきます。

① タオルを用意します。
タオルを使った練習方法

②両わきにタオルを挟みます。
両わきにタオルを挟むことによってワキが空かなくなります。
タオルを両わきに挟む

③両わきにタオルを挟んだまま打っていきましょう。
振り幅は、スリークォーターくらいで良いです。
タオルを落とさないように振りましょう。
アドレス
トップ
ダウンスイング
インパクト
フォロースルー
フィニッシュ

手が使えないことで、手打ちをなくす。

左ワキを締めることを覚える。

両わきを締めたまま体の回転だけで打って治していきましょう。

 

シャンクがあっという間に治る練習器具

シャンクは単純に言うと、構えたクラブヘッドの位置より前に出て起こる訳です。

手打ちでシャンクするパターン

ということは、元の位置に戻るようにすれば解決します。

でも、元の位置がわからない方が多いのです。

谷 将貴コーチのシンプルマスターOPを使うことでその前に出てしまっていることが解消できます。

下記の黄色のバーの就いた練習器具を使用します。

アウトサイドインを直す練習器具

クラブヘッドやグリップの位置がボールより前に出てしまうと黄色の棒に当たってしまいます。
アウトサイドインのスイング軌道

さすがに、防衛本能で避けようとしますのでそれを利用して直します。
インパクト

実際に、使用して打った際のスイング動画を見てみてください。

 

 

アプローチでシャンクが出てしまう。原因と直し方

アプローチショットでもシャンクが出てしまう。

非常に怖くなってきますよね。

こちらに詳しく解説していますので参考にしてください。

>>>アプローチのシャンクの原因と直し方。

 

 

シャンクの原因と治し方のまとめ

いかがでしたか?

シャンクの原因と言っても一つではありません。

まずは、原因のパターンを知っておく。

そして、録画などしてセルフチェックをする。

分析をして、その原因に見合った練習方法を行い治していく。

そうすれば必ず直ります。

ぜひ、シャンク治していきましょう。

シャンクでお困りの方は、ぜひレッスンを受けてみてください。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

ポチッと応援してもらえると嬉しいです(*’▽’)